こんにちは。最近ではめっきりサービスエンジニアのような仕事ばかりのkskeです。
さて、表題の通りですが、最近、また新しくCMS等をインストールするテスト環境を新しくしないといけなくなったので、覚え書き程度に。
テスト環境仮想化のメリット・デメリット
まず、WindowsなどのデスクトップにWebのテスト環境を構築する場合、ほとんどの場合手軽なXAMPPやBitnamiなどを使うと思いますし、個人主体でテスト/Webの実装を行う場合は、おおよそ充分だと思います。
ただ、それでも敢えて仮想化するメリットとしては、
- 実環境(納品環境)に厳密に合わせたソフトウェアのバージョン、プラグインなどを用意出来る
- 環境のコピー、バックアップが容易
- 個人で用意した環境を更にサーバー上に移すことでスムーズに共同作業に移れる
- 基本的なセットアップを終えた仮想マシンを保存することで再利用が出来る
- (仮想的な)ハードウェア環境を変更出来る
- 個別にIPアドレスを割り当てられる
ほとんどのものが一般的に仮想環境の利点ですが、ハードウェアの割り当てを変更できるのは、特にレンタルサーバーなどに納品する場合など、制約が大きい時に事前にテスト出来るという意味合いで重宝しています(もっとも、混雑などにもよるので充分ではないですが)。
また、個別に、ホストマシンとは別にIPアドレスを割り当てられる利点ですが、Webサイトのテスト環境でサイトを切り替える場合、VirtualHostなどを用い、ドメインでアクセスするサイトを切り替える場合が多いと思います。
ただ、スマートフォン、タブレット向けの開発などで実機による検証が必要な場合、ローカル内でのドメインの設定は正直とても面倒くさいです。デスクトップだけであればhostsファイルの編集などでも対応出来ますが、簡単にテスト環境を構築したいだけなのにローカル向けのDNSを立てて、検証用の実機のDNS設定を変更……、など本末転倒もいいところです。
この点、仮想化し、ブリッジ接続などで個別のIPアドレスを割り当てれば、検証用の端末で該当IPアドレスにアクセスすれば動作しますから、極端な話、クライアントへのデモなどにも対応が可能です。
逆にデメリットとしては、
- サーバーにファイルをアップロードしなければならない
という、何のためにローカルに環境を用意するか分からない、本末転倒な状況になります(外部に大事なデータを置かないというセキュリティ的な面はありますが)。
これに関してはVMWare Playerの場合、VMWare Toolsをインストールしてホストのフォルダをマウントすることで対処出来ますが、環境の移動などのメリットを捨てることになりますので、別の方法で対処したいと思います。
続きを読む VMWare Player7 ProとCentOS7でWebテスト環境を構築する